夏の県高校野球組み合わせ決定 (平成27年7月)
シード1位の英明が入るAゾーンに実力校が集まった。Cゾーンは同2位丸亀城西が初戦から昨秋準優勝校と対戦。B、Dゾーンもシード校に加え、優勝を狙えるノーシードの有力校が点在する。激戦必至の今大会をゾーン別に探ってみた。
Aゾーン 英明軸に強豪ひしめく
英明を軸に強豪校がひしめく最激戦ゾーン。英明は、安定感抜群の左腕2人を中心に防御力が高く、打線も穴はない。最有力とみていい。同校を脅かすのは、昨大会準優勝の大手前高松、一昨年秋の優勝投手を擁する坂出、投打に選手層の厚い尽誠。各校とも上位進出の地力を十分備える。投打にまとまる香川西、丸亀もここ一番の集中力があり、不気味な存在。英明と初戦でぶつかる高松西は主戦の踏ん張りで波乱を狙う。
Bゾーン 春3位の三本松が充実
春3位の三本松が中心となるが、投手層の厚い寒川なども上位を狙える力を秘める。三本松は投打の柱の三好ら戦力が充実し、勝ち上がりの有力候補。寒川は左腕高田、右腕杉本の長身2投手を中心に守備力が高い。それぞれ初戦で対戦する香川中央、高松北は攻守にまとまる。逆ゾーンの8強争いは、昨夏を経験する主戦森崎が残る高松中央が中心か。例年以上に戦力が充実する三豊工や、常に粘り強い琴平などが躍進を狙う。
Cゾーン 丸亀城西が一歩リード
春の県大会を制したシード2位丸亀城西が一歩リード。エース山上代を軸に投手陣に厚みを増し、打線もむらがない。ただ、初戦でぶつかる昨秋準優勝の観音寺中央は攻守にそつがない。勝ち上がりを占う注目の一戦だ。投手力のある昨秋3位の志度、練習試合で好成績を残す高瀬も上位争いに加わる力は十分。連覇を狙う坂出商は投打にやや小粒だが、初戦を乗り切れば勢いを増しそう。多度津、土庄などはどこまで食い下がれるか。
Dゾーン 中心は高松南と高松商
春準優勝の高松南と打線が活発な高松商が中心。初優勝を狙う高松南は右腕後藤が安定し、春は接戦の連続を勝ち抜くなど粘り強さが光る。練習試合で結果を残す高松商はコンパクトで振りの鋭い打線に加え、2年生右腕浦を中心に守りも安定感が増している。攻守にまとまる春8強の藤井と観音寺一、打力のある小豆島、身体能力の高い選手がそろう高松東も有力。2年前の秋の四国大会出場メンバーが複数残る高松一も侮れない。